一枚の木の葉が運んできた不思議な出会いの物語

明治神宮にある夫婦楠。二本の木の間から本殿を拝むとさらに運気UPだとか。
くわずいもさん(40歳 女性 東京都)から投稿いただいた「スピリチュアル体験談」です。
くわずいもさんはよく仕事の出勤前や昼休みに明治神宮に参拝していたそうです。
ある日いつものように歩いていると、足元に綺麗な木の葉が落ちていました。
なんとなく手に取って鞄にしまったといいます。
別の日、入院している叔母のお見舞いの時にその葉っぱを病室に置いていきます。
そして退院した叔母から手渡されたのは、ある一人の男性の電話番号で…?
よく参拝していた原宿にある明治神宮で拾った一枚の葉っぱ
東京の原宿駅に隣接する明治神宮は、言わずと知れた恋愛成就・男女を問わず良いご縁を結んでくれる神社として有名です。
それは、本殿前の2本の大楠が根元でくっついているために“夫婦楠”と呼ばれ、その仲睦まじい様子にあやかりたい多くの参拝客が手を合わせ、ご利益を得ようとお祈りする風景が絶えず見られるからです。
私は職場が明治神宮に近かったため、出勤前やお昼休みによく参拝していました。
とある秋の日の昼休み、なんとなくその夫婦楠の前でブラブラしていると、足元に落ちていた木の葉がキレイだったので無意識に手に取りました。
職場のデスクに飾ったらキレイだな~と思い、そのままバックに入れて持ち帰りました。
そしてそのままデスクに飾ることもなく、バックの奥に入れっぱなしになっていました。
寒い冬が過ぎ、陽射しがポカポカするような日が多くなったころ、都内に住む叔母が交通事故に遭って入院することになり、一人暮らしの叔母の世話のため頻繁に病院を訪れました。
怪我は右足首の骨折でしたが、それ以外叔母自身はとても元気で話し相手が欲しかったらしく、私だけでなく看護師さんや他の患者さん達といつも楽しそうにおしゃべりをしていました。
叔母の見舞いの時に偶然葉っぱを病室に置いていくことに
ある時いつものようにお見舞いに行くと、叔母が
「ねえ、ペンもってない?鉛筆でもいいから何か書くものない?」
と急いだ様子で話しかけてきました。
私は急いでバックの中を探すと、奥から一枚の葉っぱが出てきたのです。
「なんだっけ、これ」
とその葉っぱを取り出して眺めていると、
「ペンあった?」
と叔母に急かされ、とりあえずその葉っぱをベッドのテーブルに置きました。
ペンを叔母に渡すと、叔母は
「これ、しばらく貸しといて」
と言うので
「どうぞどうぞ~」
と、ついでにメモ用紙も何枚か渡して、葉っぱの存在などすっかり忘れてその日は帰りました。
一か月少々経って叔母の怪我も良くなり、無事退院の日を迎えました。
叔母に渡されたある人の電話番号が書かれたメモ
叔母の退院から数日後の週末、私は叔母のマンションに遊びに行きました。
叔母はとても元気で、怪我をしていたとは感じさせないほど立ったり座ったりよく動いていましたので、
「すっかり良くなったみたいだし心配ないね」
と帰ろうと立ち上がった時
「そうそう、ちょっと待って」
と呼び止められました。
叔母は書斎から何やらメモとペンを持ってきて
「これ、借りてたやつ」
と言いながら私に手渡しました。
そういえばペン貸してたなと思いだし
「いいよ、別に返さなくても」
と見てみると、何やらメモに携帯番号と名前が書いてあります。
「何?この番号」
と叔母に聞くと、
「私のお気に入りの男の子なの。良かったら電話してみて!」
と随分と楽しそうに言うのです。
「えー、やだよ。知らない人に電話なんかしたくないし」
とメモを返そうとしても
「気が向いたらでいいから。ま、持っておいてよ」
と押し返してきました。
仕方がないなと思いとりあえずバックの中に入れて、例のごとくそのままメモの存在は忘れてしまいました。
季節が廻り一年経った秋の日、またなんとなくお昼休みに明治神宮に出かけました。
いつものように明治神宮をお参りしていると見知らぬ男性から話しかけられ…
いつものように参拝を終えて夫婦楠の前をブラブラ歩いていると、
「もしかして〇〇さんの姪御さんの●●さんですか?」
と知らない男性から声を掛けられました。
「は?誰?」
とかなり怪しんでいると、
「ちょっと待って」
とカバンから見覚えのあるメモ紙と葉っぱを出してきたのです。
それはまさに叔母にあげたメモ帳の紙でした。
「あれ?そのメモ…」
「○○さん、怪我で入院している間リハビリ頑張っていて、僕もリハビリ結構辛かったからすごく応援してくれて、自分だって辛かったはずなのに」
「知らなかったです…叔母はリハビリ楽しいって言ってたから」
「そうそう。僕にも弱音は吐かずに、●●さんの話ばっかりしてたな…」
「ご迷惑をおかけしてスイマセン」
「全然!入院生活もおかげで楽しかったし、姪を紹介するからってメモもらってたけどなんとなく連絡しそびれちゃって」
「わかります~」
「で、今朝メモに添えられてた葉っぱがカバンから出てきて、よく見たら楠の葉っぱだし、楠っていえば明治神宮だしなんとなく昼休みに来てみたんだけど…。そしたら〇〇さんが写メ見せてくれた姪御さんっぽい人がいるから、思い切って話しかけてみました」
…そんな会話が続き、後日あらためて会うことに。
そして、その人が今の旦那です。
なんとなく持ち帰った楠の葉っぱがご縁を運び、人を介して結ばれたのだと思いました。
くわずいもさん(40歳 女性 東京都)からいただいたスピリチュアル体験談でした。
ご投稿ありがとうございました。
一枚の葉っぱが運んだ素敵な出会いのストーリーでしたね。
明治神宮は表参道を抜けた先にある、原宿駅すぐそばの神社です。
明治天皇と昭憲皇太后の御神霊をおまつりしたいという国民の願いから大正9年に創建された神社です。
体験談中にもあるように、本殿の左横に互いに寄り添って夫婦のように見える「夫婦楠」と呼ばれる大木があります。
このことから、恋愛成就や良縁祈願、夫婦円満・家内安全というご利益があるとされています。
人と人との出会いは自分の行動だけではなく、自分の知らぬとこできっかけが起こっていたりするものです。
参拝など普段から殊勝な行いを心がけていると思いもよらぬ出来事に巡り合えることでしょう。